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中国国家機関との研究交流

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亜洲(中韓日)金融資本市場法制化研究国際討論会
China-Korea-Japan Trilateral Asian Capital Markets Law Seminar



(2011/04/30 8:30-18:45 北京)



会議場所:翠宮飯店宴会庁 JADE PALACE HOTEL 中国北京市海淀区知春路76号


主催単位:

中国国務院発展研究中心亜非発展研究所
DRC: Development Research Center of the State Council of China
日本早稲田大学法学学術院GCOE《企業法制と法創造》綜合研究所
Japan Waseda University GCOE Institute
日本東京証券交易所・東京AIM交易所
Tokyo Securities Exchange Group

趣旨説明:
 早稲田大学GCOE主導によるアジア資本市場法規制をテーマとする国際フォーラムについては、2008年11月の北京金融会議にひきつづき、2009年の1月と7月にそれぞれ東京とソウルにおいて実施し、好評を得ました。
 それらの会議は、いずれも、アジア域内の規制監督機関・自主規制機関・市場参加者・研究者等が一堂に会すもので、かねてより継続的な開催への期待が表明されていました。
 これらの一連のフォーラムについて、その前向きの流れを絶えさせることのないよう、今度は北京において、2011年4月30日に、中韓日の3か国の関係者に参集いただき、中国国務院発展研究センターアジアアフリカ発展研究所及び東京証券取引所グループの共催で、アジア域内の規制監督と域内プロ向け市場のあり方をテーマに、国際討論会を開催することができました。
 この度の国際会議は、東日本大震災後50日の段階での開催となり、その準備の過程で、途中、開催が危ぶまれましたが、関係者のご協力により、日本、中国、韓国より自主参加の方々を含めて60名の方々に参加いただき、充実した討議が行われ、盛会裏に終了することができましたことを、関係各位に深く感謝申し上げます。

 なお、今回東京証券取引所グループ(TOKYO AIM取引所)がプレゼンを行った東京プロボンドマーケットの創設については、2010年の早稲田大学GCOEの提言に基づくものであり、TOKYO AIM取引所は、2011年5月17日に、プロ向け債券市場 「TOKYO PRO-BOND Market」の規程・規則について、金融庁から認可を取得し、制度を発表したところです。
 アジア各国・各地域の債券市場インフラの整備に関しては、早稲田大学GCOEの過去数年間にわたる継続的な研究交流が実を結びつつあり、日中韓の規制当局・自主規制団体・研究者・市場実務家の各レベルでの、域内市場と市場インフラについての情報交流と市場改革に向けた継続的な議論が、今まさに活発に行われつつあることは、うれしい限りです。

総括コメント抜粋を、いくつかご紹介します。

簗瀬捨治弁護士 長島・大野・常松法律事務所
 本日は大変感銘を受けました。皆様ご存知のように、金融資本市場では、世界中で次々と難しい問題が起きておりますが、各国の資本市場の状況も、複雑な問題がたくさん発生しております。各国の国民経済に大きな影響を与える重要な問題です。そこで、今日の議論の中で、私が注目したのは、金融資本市場法制の究極の目的は、ローカルな地域の個人の福祉に資するということではないかという上村教授のお話でした。例えば、インサイダートレーディングの相手方になってしまって大きな損害を受けるとか、あるいは、ディスクロージャーが不十分なために投資対象の会社が倒産して大きな損害を受けるとか、投資したい対象に投資できないとかといったことです。こうした個人の問題は、本来的にクロスボーダーな問題となります。今後、そのようなことが、クロスボーダーな資本市場を形成していくきっかけになるのではないか。クロスボーダーの資本市場における規制はどのようなものであるべきかを判断するための判断基準は、個人の福祉に資するものであるかどうかということになるのではないか。その意味で、各国の持っている法規制やその背景を互いに理解することは、非常に重要であると思います。また、グローバルスタンダードといっても、特定の国のすでにどこかにあるスタンダードではなく、共通のローカルの個人の福祉に資するためのスタンダードとは何かを常に求めていくという性質のものであると思います。
 そのような観点から、今後とも、この3か国の資本市場政策関係者が、自国の法制とその背景を説明し、理解しあうなかから、グローバルスタンダードを新しく作っていくことが可能となるのではないかと思います。その意味で、今後ともこのような場で、積極的に議論が行われることを切に希望します。

金 大稙(DaeSik Kim)韓国銀行金融通貨委員会委員:
 日中韓3か国が集まって、共通の分母を探り出すのは、歴史的な経緯から難しいところもたくさんあるが、本日の日中韓の資本市場、特に債券市場の統合についての、具体的なテーマを持って、各国の懸案と特徴、そして今後行くべき方向について議論を行ったというのは、誠に重要であり、歴史的な意味のあるものであると思います。

最後に自主参加の方からの声をご紹介します。
 「北京での研究会は、私にとって本当に素晴らしい経験でした。あれだけのポジションの債券市場関係者が一堂に集まるなど、本当に想像もできないことです。多くの方の知己を得ることができました。今後の情報交換をご快諾いただいた方々もおられ、本当に感謝に絶えません。」


フォーラムの模様は、以下ご参照ください。
開催式
主司会者:犬飼重仁 早稲田大学法学学術院教授
徐偉(XuWei)国務院研究発展センターアジアアフリカ発展研究所副所長(周暁晶(Zhou Xao Jing)所長代理)の挨拶
上村達男(Uemura Tatsuo)早稲田大学法学部教授・GCOE総合研究所所長の挨拶
金 大稙(DaeSik Kim)韓国銀行金融通貨委員会委員の挨拶

PDF形式
ご挨拶
英語 日本語
山崎和之 日本駐華大使館Japanese Embassy経済部部長・公使の挨拶

第1部 世界金融危機後のアジアの金融資本市場法規制システムについて
上村達男(Uemura Tatsuo)早稲田大学Global COE<<企業法制と法創造>>綜合研究所所長・教授
「金融危機後における金融・資本市場規制の考え方について」
PDF形式
パワーポイント第1篇(日本語)
レジュメ(日本語)
金融危機早稲田大学GCOE宣言
中国語 韓国語 英語 日本語
公開会社法概念図
中国語 韓国語 日本語


PDF形式
パワーポイント
中国語 日本語
中国金融安全的法律思考


PDF形式
パワーポイント(英語)
 
レジュメ(中国語)
玉木伸介 大妻女子大学短期大学部教授/前年金積立金運用独立法人審議役・企画部長/元預金保険機構参与
「高度成長の持続性を高める観点からの金融仲介システムの考察」
PDF形式
パワーポイント(日本語)
 
レジュメ(日本語)


PDF形式
パワーポイント(中国語)
 
レジュメ(中国語)

PDF形式
パワーポイント(英語)
 
分析(中国語)
 
論文(英語)

第2部 各国金融証券規制機関の取組みについて
小野 尚 日本金融庁総務企画局企画課長
「資本市場制度の整備・改善への取組み」
PDF形式
パワーポイント(日本語)
 
発言要領(日本語)
 
日本の金融ADR制度
日本語 中国語


PDF形式
レジュメ(中国語)
 
発言内容(日本語)


PDF形式
パワーポイント(英語)
 
レジュメ(中国語)

特別講演


PDF形式
パワーポイント(英語)
 
レジュメ(中国語)

第3部 アジア債券市場高度化への各国の取組み
犬飼重仁 早稲田大学法学学術院教授
「アジア域内プロ向け国際債市場創設提言」
PDF形式
<説明資料(日本語・英語)>
アジア域内プロ向け国際債市場 創設提言
<補助資料>
アジア域内のプロ向け債券市場創設提言
中国語 韓国語 英語 日本語
パワーポイント(英語)
レジュメ(日本語・英語)


PDF形式
パワーポイント(英語)
 
レジュメ(中国語)


PDF形式
パワーポイント(英語)
 
レジュメ(中国語)


PDF形式
パワーポイント(英語)
 
レジュメ(中国語)


PDF形式
パワーポイント(英語)


PDF形式
パワーポイント(英語)
 
レジュメ(中国語)

 



PDF形式
パワーポイント(英語)
レジュメ(中国語)
TOKYO PRO-BOND Market
英語 日本語
プロ向け債券市場上場規定・施行規定
英語 日本語
TOKYO PRO-BOND Marketに関するQ&A
英語 日本語


PDF形式
パワーポイント(中国語)


PDF形式
パワーポイント(英語)
 
レジュメ(中国語)

自由討論
日本側
韓国側

第4部 総括
簗瀬捨治 長島・大野・常松法律事務所弁護士
胡 宝海 中国証券監督管理委員会(CSRC)法律部副主任
金 大稙(DaeSik Kim)韓国銀行金融通貨委員会委員

閉会式
徐偉(XuWei)国務院研究発展センターアジアアフリカ発展研究所副所長
上村達男(Uemura Tatsuo)早稲田大学Global COE<<企業法制と法創造>>綜合研究所所長・教授



犬飼重仁(早稲田大学法学学術院教授・GCOE)




 

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