2010/03/28 |
知的財産シンポジウム 「文と理の狭間からの飛翔 −デザインの本質と法的保護の未来を探る−」 |
【時間】13:00〜17:00
【場所】早稲田大学国際会議場井深大記念ホール
【概要】
わが国の意匠制度は、今大きな曲がり角に立っています。高度成長の絶頂期にあった'80年代初頭には年間6万件ほどにも達した意匠出願が、その後漸次減少し昨年は3万件ほどとなりました。ここ30年ほどで出願数が半減したことになります。近時の不況の他、競争秩序が成熟した結果、また、商品形態に対する他法の保護が手厚くなった結果、元来意匠制度が負担してきた模倣品対策の役割が希薄になっていることに、利用度が低下している主たる原因があると推測されます。
このような状況は、あるいは「従来のパラダイム下では最早意匠制度を利用する意義は小さい」ことを意味しているのかもしれません。また、そもそもデザインは文科的性質と理科的性質を併せ持つ創作であることから、その法的保護を巡る議論はいずれの性質を強調するかに拠り大きく偏る傾向があり、このことが、意匠法の設計ないし解釈に大きな困難さを与え、制度の積極的活用に対する国民のモチベーションを失わせてきた側面があることも否定できません。
しかしながら、その一方で、デザインという資産がわが国の産業を活性化させ、また、われわれ国民の生活を豊かにするための重要なファクターの一つであることを、おそらく誰も否定しないでしょう。そうであるならば、我々は、その資産をどのように保護すれば、これを増殖させ且つ強化するのに最も有効であるのかを、より真剣に考え始める必要があります。
今回のシンポジウムは、われわれ早稲田大学重点領域研究機構・知的財産拠点形成研究所が目指す文理融合型研究の対象として、いわば「文と理」の狭間に陥った知的財産であるデザインに着目し、わが国の最も著名なデザイナーのお一人である川崎和男大阪大学教授をお迎えして意匠法が保護しようとしている「デザイン」とは本来どのようなものかを明らかにするとともに、学者・行政官・実務家を代表する方々に登壇して頂くパネルディスカッションにおいて意匠法という伝統的な制度を現代のわが国産業に十分に適応させるにはどのような変革が行われるべきか、我々が持つべき視点はなんであるかを探り、意匠法を「文と理」の狭間から飛翔させるための起点となることを目指します。
【総合司会】 | 高林 龍(早稲田大学法学学術院教授) | | 【プログラム】 | 13:00 〜14:30 | 第一部 基調講演:川崎和男(大阪大学教授) コメント:高林 龍(早稲田大学教授) | | 14:40 〜17:00 | 第二部 司会:大渕哲也(東京大学教授) | パネリスト: 田村善之(北海道大学大学院法学研究科教授) 川崎芳孝(特許庁意匠課課長) 峯 唯夫(弁理士) 五味飛鳥(弁理士) |
| 17:30〜 | 懇親会(大隈会館301-302)会費4000円 |
【主催】
早稲田大学知的財産拠点形成研究所(IIIPS Forum)
【共催】
早稲田大学グローバルCOE≪企業法制と法創造≫総合研究所 知的財産法制研究センター
【対象】Web上からのご登録は締め切りました。
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2010/03/20 |
知的財産シンポジウム 「文と理 対峙から協働へ−文理融合型知的財産の活用方法を探る−」 |
【時間】13:00〜17:20
【場所】早稲田大学早稲田キャンパス14号館201教室
【概要】
発明は大学や研究所そして企業で産み出されますが,意欲をもって発明を創出し,これを権利化して有効に活用しつつイノベーションを引き起こしていくためには,理系の研究者や実務家と法律関係の研究者や実務家の協働が必要なことは明らかです。しかし,これまで,法律やその実効システム等に関わる「理」から発信される不平不満を,「文」が体系的に受け止めて,より良き解決策を見出すとの方策が採られることは少なく,両者は対峙するに留まっていた感があります。
さらに,「文理」の狭間で放置されてきたわが国の課題の一つに,知的財産法を作る人・守る人・それに基づいて判断を下す方々と先端研究成果の獲得に世界トップレベルで競い合っている研究現場の方々がグローバルな視点に基づいて「知的財産法」のあるべき姿について深い議論を持続させてこなかったことがあります。
一方,若手研究者,ポスドク,大学院生こそ,これまでの文理の壁を越えた視点での議論を先導し,イノベーション創出の促進に繋がる「知的財産法活用」のシステムの構築を目指す新しい「人財」であると期待されています。
本シンポジウムは,青色発光ダイオードの発明者として著名な中村修二カリフォルニア大学サンタバーバラ校教授に基調講演を頂くほか,「理」と「文」の研究者・実務家を代表する双方の方々に登壇して頂き,早稲田大学重点領域研究機構・知的財産拠点形成研究所のスタートアップとして,「文理融合型の知的財産活用方法」を探ろうとするものです。パネルディスカッションでは,実務の話題を議論するだけでなく,次世代を担う「人財」に向けた熱いメッセージも発信いたします。
【講演者】
中村修二(カリフォルニア大学サンタバーバラ校教授)
熊倉禎男(中村合同特許法律事務所弁護士)
逢坂哲彌(早稲田大学理工学術院教授)
小泉直樹(慶應義塾大学大学院法務研究科教授)
【司会・コメンテータ】
高林 龍(早稲田大学法学学術院教授)
朝日 透(早稲田大学理工学術院教授)
【懇親会 挨拶】
白井克彦(早稲田大学総長、理工学術院教授)
【プログラム】
第一部 | 13:00 | 開会の挨拶(高林 龍) | 13:10 | 基調講演:「日米で発明者・研究者として活動して」 (中村修二) | 14:00 | 「日米知財紛争事件を担当する弁護士の立場から」 (熊倉禎男) | 14:30 | 文系研究者からのコメント(高林 龍) | 14:40 | 理系研究者からのコメント(朝日 透) | 14:50 | 休憩 | | 第二部 | 15:10 | 「産学協同による研究開発と実用化の事例」 (逢坂哲彌) | 15:40 | 「法学者の立場から」(小泉直樹) | 16:10 | パネルディスカッション 司会進行:コーディネーター:高林 龍・朝日 透 パネリスト:中村修二・熊倉禎男・逢坂哲彌・小泉直樹 | 17:10 | 閉会の辞:朝日 透 | | | 17:45 | 懇親会(大隈会館301-303)会費3000円 挨拶:白井克彦 |
【主催】
早稲田大学知的財産拠点形成研究所(IIIPS Forum)
【共催】
早稲田大学グローバルCOE 知的財産法制研究センター(RCLIP)
早稲田大学グローバルCOE 「実践的化学知」
早稲田大学ナノテクノロジーフォーラム
早稲田大学先端科学・健康医療融合研究機構(ASMeW)
早稲田大学博士キャリアセンター
【後援】
ドイツ学術交流会(DAAD;Deutscher Akademischer Austauschdienst)
早稲田大学政治学研究科ジャーナリズムコース
【対象】Web上からのご登録は締め切りました。
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2010/02/26 |
RCLIP第30回研究会「歴史のなかの特許−近代特許制度の設計と発展−」 |
【時間】18:30〜20:30
【場所】早稲田大学早稲田キャンパス8号館412教室
【テーマ】歴史のなかの特許−近代特許制度の設計と発展−
【報告者】石井 正(大阪工業大学大学院知的財産研究科長・教授)
【要旨】
ヴェネツィアに始まる近代特許制度について、その歴史的発展過程を審査、明細書、進歩性という視点から詳しく見ていきます。さらに19世紀半ばの欧州における反特許運動から、1873年のウイーン国際特許会議における特許擁護への転回、そしてパリ条約への結実の過程についても見ていくことにより、現代特許制度の課題解決への参考としていきます。
【対象】Web上からのご登録は締め切りました。
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2010/01/29 |
RCLIP第29回研究会「追及権の世界的拡大とその背景」 |
【時間】18:30〜20:30
【場所】早稲田大学早稲田キャンパス8号館3階大会議室
【テーマ】追及権の世界的拡大とその背景
【報告者】小川明子(早稲田大学法研グローバルCOE助手)
【要旨】
追及権は、1920年にフランスで創設されて以来世界に広がっている。2006年1月1日を期限として、EU加盟15カ国(当時)に追及権制度を保有することが義務付けられ、その後、EUの規模の拡大もあって、2009年現在54カ国へと拡大を続けている。アフリカ、中南米でも古くから追及権制度を持つ国々があるが、最近では、インド、豪州にも法制度が作られている。一方で、米国においては、ベルヌ条約への加盟の際に、連邦法への追及権導入の議論が行われたが、現実には、時期尚早であるとされた経緯があり、以来追及権の導入については検討されていない。唯一カリフォルニア州には、州法としての追及権があるのみである。わが国では未だ導入の検討の俎上にさえのぼることはなかったが、2009年6月19日の著作権法の一部改正によって、にわかに注目を集め始めている。
本報告では、追及権に係るEU指令を概観するとともに、わが国における追及権導入の可能性について検討する。
【対象】Web上からのご登録は締め切りました。
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2009/12/19 |
JASRAC連続公開寄付講座第6回 「フェアユース規定を巡る課題と展望」 |
【時間】13:00〜14:30
【場所】早稲田大学早稲田キャンパス8号館B107教室
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【司会】
平嶋竜太(筑波大学大学院ビジネス科学研究科准教授)
【講師】
椙山敬士(弁護士)
昨今,著作権法分野で最も注目されている「フェアユース規定」の意義と課題について,日本版規定のあるべき姿の展望を含めて検討する。
【対象】Web上からのご登録は締め切りました。
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2009/12/12 |
JASRAC連続公開寄付講座第5回 <JASRAC−RCLIP知的財産法シンポジウム> 知財年報誌発刊5周年記念『近時の知的財産法をめぐる諸問題』 |
【時間】13:00〜17:30
【場所】早稲田大学早稲田キャンパス8号館B107教室
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パネル1 13:00〜15:00
【テーマ】
芸能人の氏名・肖像の法的保護 ― パブリシティ権の最新動向 ―
【主催】
早稲田大学大学院法務研究科・法務教育研究センター
【共催】
早稲田大学GCOE知的財産法制研究センター(RCLIP)
【内容】
芸能人の氏名や肖像はパブリシティ権によって保護されている。もっとも、わが国ではパブリシティ権に関する明文の規定がないため、その保護範囲・主体・客体など、さまざまな課題が残されたままとなっている。本パネルでは、アメリカおよびドイツにおける最近の動向を踏まえつつ、理論的および実務的な観点からわが国における解釈論および立法論を模索する。
【司会】
上野達弘 立教大学法学部准教授
【パネリスト】
伊藤 真 法律事務所イオタ・弁護士
奥邨弘司 神奈川大学経営学部准教授
本山雅弘 国士舘大学法学部准教授
パネル2 15:30〜17:30
【テーマ】
総括−5年間の知的財産関係判例と学説の動向−
【主催】
早稲田大学大学院法務研究科・法務教育研究センター
【共催】
早稲田大学GCOE知的財産法制研究センター(RCLIP)
【協賛】
株式会社商事法務
【内容】
別冊NBL知財年報I.P. Annual Report誌は2005に発行されて以降5年を経過した。同誌における判例学説の動向は,1年間の判例や論文を広く収集して解説を加えるものであって,知的財産法関係の全体像を理解する上で貴重なものとして定着した。本セミナーではその執筆者らがその総括を行なうとともに,著名な判決の多くに関与し,今年弁護士に転じた三村量一元判事からコメントを頂く。
【司会】
渋谷達紀 早稲田大学法学部教授
【パネリスト】
五味飛鳥 弁理士
加藤 幹 信州大学非常勤講師
今村哲也 明治大学情報コミュニケーション学部専任講師
【コメンテータ】
三村量一 弁護士,元知的財産高等裁判所判事
【懇親会】 18:00〜
会場:大隈ガーデンハウス3階
会費:3000円(商事法務のご厚意により)
【対象】Web上からのご登録は締め切りました。
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2009/11/28 |
JASRAC連続公開寄付講座第4回 JASRAC-RCLIP国際知的財産法シンポジウム『フランスにおける知的財産保護の広がり−その交錯と制限―』 |
【時間】13:00〜16:30
【場所】早稲田大学早稲田キャンパス8号館B107教室
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【内容】
米国の著作権法に比べて日本人に馴染みの薄い欧州とりわけフランスは,伝統的法制度に基づいて着実に著作権保護法制を培ってきた。本セミナーは,私達がより広く知っておくべき欧州における著作権法に関する重要問題として,プロダクトデザインをめぐる知的財産法による保護の広がりと,逆に保護の広がりによる弊害を防止するための著作権を制限のあり方の二つを取り上げて,著名な学者2名をフランスから招聘して,日本及び米国と比較しながら検討を加える。
【挨拶】
高林 龍(早稲田大学大学院法務研究科教授)
【司会】
竹中俊子(ワシントン大学教授,早稲田大学大学院法務研究科教授)
駒田泰土(上智大学法学部准教授)
【講演者とテーマ】
Yves Reboul(ストラスブール大学教授)
「著作権法および他の知的財産法によるプロダクトデザインの保護」
Frederic Pollaud-Dulian(パリ第一大学(ソルボンヌ)教授)
「フランスにおける著作権の制限について(仮)」
【コメンテーター】
日本法の視点から
駒田泰土(上智大学法学部准教授)
米国法の視点から
竹中俊子
【主催】
早稲田大学大学院法務研究科・法務教育センター
【共催】
早稲田大学GCOE知的財産法制研究センター(RCLIP)
(同時通訳有(日仏))
【対象】Web上からのご登録は締め切りました。
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2009/10/31 |
JASRAC連続公開寄付講座第3回 「著作権保護の真髄を語る−著作者かつ法律家の立場から」 |
【時間】13:00〜14:30
【場所】早稲田大学早稲田キャンパス8号館B107教室
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【司会】
富岡英次(弁護士,早稲田大学大学院法務研究科客員教授)
【講師】
中村 稔(弁護士,芸術院会員,詩人)
長年にわたり弁護士・作家として著作権法に深く関与されてきた中村稔弁護士に,本来著作権法が守るべきものは何なのかを豊富な経験と実例を通じて語って頂く。
【対象】Web上からのご登録は締め切りました。
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2009/10/17 |
JASRAC連続公開寄付講座第2回 「著作権とコンテンツ流通」 |
【時間】13:00〜14:30
【場所】早稲田大学早稲田キャンパス8号館B107教室
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【司会】
前田哲男(弁護士,早稲田大学大学院法務研究科講師)
【講師】
齋藤浩貴(弁護士,「ネットワーク流通と著作権制度協議会」コンテンツの流通促進方策に関する分科会会長)
著作物の流通促進と権利者保護のバランスは、どのようにとるべきか? この問題に取り組む協議会でご活躍の齋藤弁護士に語って頂く。
【対象】Web上からのご登録は締め切りました。
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2009/10/05 |
国際知的財産セミナー「中国新特許法の運用とその展望」 |
【時間】18:00〜20:00
【場所】早稲田大学21号館大隈講堂地下1階「大隈小講堂」
【内容】
いよいよ8年ぶりの大改正を経た中国新特許法が10月1日に施行される。これまでの改正がTRIPs協定等の国際条約の要請による受動的な改正であったのに対し、今回の改正は経済の高速発展に伴い知的財産の重要性が認識された結果としての能動的な改正ともいえる。
今回の特許法改正は「革新型国家の建設へ向け、自主創新能力を高める」を目標とし、独自技術の開発促進、行政及び司法保護の補強、特許権者の利益と公衆の利益との調和、知財制度の国際協調への対応策など、多岐にわたり中国の特許制度を刷新するものが盛り込まれており、特許実務へ与える影響は計り知れない。
本セミナーでは、新特許法の実施後中国で技術開発活動を進めている日本企業として知っておくべき注意点、新特許法実施後の運用に焦点を合わせ、中国から、特許法及び実施条例の改正に直接携わった国家知識産権局の専門家や中国を代表する大学教授、実務家を3名招聘して、実務にどのような影響を与えるのかを解説していただく。
【挨拶】
堀口健治(早稲田大学副総長・政治経済学術院教授)
上村達男(早稲田大学法学学術院長・グローバルCOEプログラム≪企業法制と法創造≫総合研究所拠点リーダー
【コーディネーター】
高林龍 (早稲田大学大学院法務研究科教授・知的財産権法制研究センター長)
【司会】
兪風雷 (早稲田大学グローバルCOE研究員)
【報告者】
1、「新特許法運用後の注意点」特許の権利範囲および審査基準
何越峰 (国家知識産権局特許局副司長)
2、「新特許法及び実施条例改正後の展望」特許無効抗弁と先行技術
張 平 (北京大学法学院教授)
3、「新特許法実施後の実務に対する影響」特許権行使と侵害対策
陶?良 (上海大学知識産権学院院長・弁護士・弁理士)
李旭(天津大学文法学院院長・教授)
【懇親会】
20:00〜
大隈ガーデンハウス 2階
会費4,000円
【主催】早稲田大学国際産学官連携本部
【共催】グローバルCOE《企業法制と法創造》総合研究所 早稲田大学知的財産法制研究センター(RCLIP)
(同時通訳有(日本語・中国語))
【対象】Web上からのご登録は締め切りました。
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2009/10/03 |
JASRAC連続公開寄付講座第1回 「著作権侵害訴訟の実務上の問題点」 |
【時間】13:00〜14:30
【場所】早稲田大学早稲田キャンパス8号館B107教室
JASRAC連続公開寄付講座の詳細はこちら
【司会】
高林龍(早稲田大学大学院法務研究科教授)
【講師】
三村量一(弁護士,元知的財産高等裁判所判事)
知財関係の著名な判例に多数関与され,近頃退官されて弁護士に転じた三村元判事をお迎えして、著作権関係訴訟の実相について語って頂く。
【対象】Web上からのご登録は締め切りました。
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2009/09/22 |
特許訴訟新制国際シンポジウム |
【時間】
【場所】台湾 智慧財産法院
【テーマ】
日本における審判および審決取消訴訟と侵害訴訟の審理判断をめぐる諸問題
【講師】
高林龍(早稲田大学大学院法務研究科教授)
【概要】
9月22日に台湾特許庁、台湾大学共催「特許訴訟新制国際シンポジウム」が開催され,招聘講師として高林龍教授が「日本における審判および審決取消訴訟と侵害訴訟の審理判断をめぐる諸問題」と題して講演を行った。
また、23日台湾最高法院、大法院の大会議室で開催された「裁量上告制度や最高裁判例の拘束性について」において高林龍教授が講演を行った。この模様は台湾の新聞に大変好評であったと掲載されている。
9月22日のシンポジウムについては…『RCLIPニュースレター第22号』(近日掲載)の記事を参照。
9月23日は当初は最高法院及び智慧財産法院を訪問するだけの予定が,最高法院では是非にとの要望により、
最高裁判事やその他の判事総勢100名が参加する大法院の大会議室で楊院長(最高裁長官)司会の下で,高林龍教授が裁量上告制度や最高裁判例の拘束性について90分近く講演と質疑応答を行った。
掲載された台湾のニュース等
SINAネット:ニュース
智慧財産法院:HP記事(写真)
【共催】
台湾特許庁 台湾大学
【対象】対象は、当研究所企画参加者のみです。
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2009/09/07 |
<RCLIP欧州TLOセミナー> 「欧州主要諸国の技術移転制度及びEU主導の技術移転活動奨励政策」 |
【時間】18:00〜20:00
【場所】早稲田大学大隈タワー地下一階多目的講義室(早稲田キャンパス26号館)
【コーディネーター】
高林 龍(早稲田大学法学部・法務研究科教授)
【司会】
張 睿暎(東京都市大学専任講師)
【講 演 者】
Luca Escoffier(ワシントン大学ロースクール客員講師、(財)知的財産研究所招へい研究員)
朝日 透 (早稲田大学先進理工学部 教授)
飯田香緒里 (東京医科歯科大学 知的財産本部 特任助教)
【要旨】
欧州主要諸国の技術移転制度は日本では余り知られていない。今回のセミナーでは,実際にイタリアのバイオ関連研究センターの技術移転マネージャーとして働いていた経験を持つLuca Escoffier氏をお迎えして,とりわけ欧州における中小企業との連携について触れた後,最近欧州委員会が「技術移転活動における知的財産管理に関する勧告」並びに「大学及びその他の公共研究機関のための実施基準」と共に採択した「知的財産管理計画案」をご紹介頂き,域内の知的財産政策(IP政策),補完的知識移転政策(KT政策)及び共同研究・契約ベース研究の原則など各々の原則についての分析をして頂くことにしている。
その後に,朝日透教授から,「国際連携の初期フェーズに大切なこと〜ボン大学LIMESと早稲田大学ASMeWとの国際連携を事例として〜」とのテーマで早稲田の活動をご紹介頂き,同じく飯田香緒里助教から「東京医科歯科大学の国際産学連携活動の紹介〜欧米技術移転機関との取り組みについて」というテーマで東京医科歯科大学の活動をご紹介頂く。
【主催】早稲田大学国際産学官連携本部
【共催】≪企業法制と法創造≫総合研究所 知的財産法制研究センター(RCLIP)
(逐次通訳有(日本語・英語))
【対象】Web上からのご登録は締め切りました。
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2009/07/17 |
RCLIP第28回研究会「スペアパーツの意匠保護に対する権利制限の可能性とその妥当性―主として米国における議論の状況とその内容を中心に―」 |
【時間】18:30〜20:30
【場所】早稲田大学早稲田キャンパス8号館3階大会議室
【テーマ】
スペアパーツの意匠保護に対する権利制限の可能性とその妥当性
―主として米国における議論の状況とその内容を中心に―
【報告者】
今村哲也(明治大学情報コミュニケーション学部専任講師)
【要旨】
スペアパーツの意匠保護の制限については、幾つかの先行的な文献による欧州での議論の紹介を除いて、わが国では自国の課題としてあまり議論されてはこなかった。しかし、欧州レベルでのスペアパーツ条項の導入の動き(「意匠の法的保護に関する1998年10月13日の欧州議会及び理事会指令(98/71/EC)」の改正の動き)に伴って、この問題に関する国内外での議論が高まってくることも予想され、欧州以外の諸外国の動向(特に米国)のいかんによっては、スペアパーツにさまざまな権利をもつわが国の自動車産業に対しても影響を与えかねない実質的な課題となってくるであろう。この報告では、主として米国における議論の状況とその内容を中心に、学会での議論の状況(本年度の工業所有権法学会におけるワークショップでは、佐藤恵太教授および毛利峰子弁護士からのご報告が予定されている)も踏まえつつ、この問題についてアプローチする予定である。
【対象】Web上からのご登録は締め切りました。
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2009/06/26 |
RCLIP国際知財戦略セミナー「欧米特許判例の最新動向」 |
【時間】17:30〜19:50
【場所】早稲田大学稲田キャンパス小野記念講堂(27号館地下2階)
【テーマ】
欧米特許判例の最新動向:ビルスキ・シーゲートCAFC判決に基づく特許戦略
【要旨】
アメリカでは、最近、CAFCが従来の判例法を大きく変更する大法廷判決を出し、特許出願及び権利行使実務に大きな影響を与えている。特にビルスキ判決は、新たな保護適格性基準の採用によって、ビジネス方法・ソフトウェア関連発明について、出願人は、従来とは異なるクレーム作成を工夫することが必要となった。欧州でも、欧州特許庁拡大審判部が、これらの発明の新たな基準を模索中である。また、シーゲート判決も、新たな故意侵害の基準の採用により、被疑侵害者は、米国弁護士に鑑定書を依頼するタイミングを再考する必要に迫られている。本セミナーでは、米国及び欧州から第一線で活躍する実務家を招聘し、これら判例法の動向を紹介してもらうと共にこれら判例を日本法と比較法的に検討し、権利行使をみすえた特許取得実務及び侵害訴訟防御戦略について講演してもらう。
【共催】
早稲田大学国際産学官連携本部
17:30 | 開会の辞 総合司会 高林龍 早稲田大学 法学部 大学院法務研究科 教授 | 17:40 | 第一部:ビジネス方法・ソフトウェア関連発明の特許保護 | | 司会:竹中俊子 ワシントン大学ロースクール | | 講演者 | | 米国:Doug Stewart氏、Dorsey&Whitney,Seattle Office | | 欧州:Matthias Bosch氏 Bosch Jehle,Munich,Germany | 18:30 | パネルディスカッション:比較法的検討及び実務戦略 | 18:45 | 質疑応答 | 19:00 | 第二部:シーゲート判決後の特許侵害鑑定書実務 | | 司会:竹中俊子 ワシントン大学ロースクール | | 講演者 | | Paul Meiklejohn氏、Dorsey&Whitney,Seattle Office | 19:30 | コメント:Matthias Bosch氏 Bosch Jehle,Munich,Germany | 19:40 | 質疑応答 | 19:50 | 閉会の辞 | 20:00 | 懇親会(〜22:00 会費4000円) 会場:イル・デ・パン |
協力:(株)サイマル・インターナショナル
(同時通訳有(日本語・英語))
【対象】Web上からのご登録は締め切りました。
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2009/06/16 |
RCLIP研究会「台湾民事上告事件の処理をめぐる諸問題」 |
【時間】14:00〜16:00
【場所】早稲田大学早稲田キャンパス8号館219号会議室
【テーマ】
台湾民事上告事件の処理をめぐる諸問題
【報告者】
劉延村 台湾最高裁判事(Presiding Justice, Mr. Liu, Yen-Tsun)
阮富枝 台湾最高裁判事(Justice, Ms.Jen,Fu-Chih )
黄義豐 台湾最高裁判事(Justice, Mr.Huang, Yih-Feng )
許正順 台湾高裁判事,最高裁辧事(Justice, Mr. Hsu, Chen-Shun)
【コメンテーター】
遠藤賢治(早稲田大学大学院法務研究科 教授)
福岡右武(早稲田大学大学院法務研究科 客員教授)
【司 会】
高林 龍(早稲田大学大学院法務研究科 教授)
【要旨】
台湾の最高裁判事3名と高裁判事1名の4名にお越しいただき、台湾の民事上告事件の処理をめぐる諸問題をはじめ、台湾最高裁判所の現況について講演していただく。
【対象】対象は、当研究所企画参加者のみです。
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2009/05/09 |
RCLIP国際知財戦略セミナー「日本企業と特許訴訟:フォーラムショッピングによる攻撃的特許戦略」 |
【時間】13:30〜17:20
【場所】早稲田大学早稲田キャンパス小野記念講堂(法務研究科地下2階)
【テーマ】「日本企業と特許訴訟:フォーラムショッピングによる攻撃的特許戦略」
【要旨】
パテントトロールの横行や技術標準に関する特許の悪質な権利行使等、日本企業が国際市場で特許紛争にまきこまれるリスクは日々増大しています。紛争を有利に解決するためには、日本企業が、このようなリスクをいち早く察知し、最も有利な裁判所で訴訟を開始すること鍵となります。本セミナー第一部では、米国法曹雑誌で何度もトップ特許訴訟エキスパートと選ばれているフィネガン事務所が独自のネットワークで集めた特許権者の勝訴率・損害賠償額・弁護士費用等の統計データに基づき、同事務所の弁護士が特許権者・被疑侵害者に有利な米国連邦裁判所におけるフォーラムショッピング戦略について講演します。更に第二部では、このネットワークに参加する日本・中国・英国弁護士が欧州アジアの主要裁判所における統計に基づき、フォーラムショッピング戦略を講演し、訴訟と和解交渉のコーディネーション等、実践的方策についてパネルディスカッションを通じて検討していきます。
【テーマ及び講演者】
13:30 | 開会の辞 総合司会 高林龍 早稲田大学 法学部 大学院法務研究科 教授 | | 挨拶 上村達男 早稲田大学法学学術院長 GCOE《企業法制と法創造》総合研究所拠点リーダー | 13:40 | 第一部:米国連邦裁判所におけるフォーラムショッピング戦略 | | 講演者 | | John Livingstone氏、Finnegan Henderson, Tokyo Office | 14:30 | 質疑応答 | 14:45 | 休憩 | 15:00 | 第二部:欧州アジア主要国裁判所におけるフォーラムショッピング | | 司会:竹中俊子 ワシントン大学ロースクール教授 | | パネリスト: | | Xiaoguang Cui氏、 Sanyou law firm, Beijing | | 村田真一氏、兼子・岩松法律事務所 | | Richard Price氏, Taylor Wessing, London Office | | John Livingstone氏、Finnegan Henderson, Tokyo Office | 16:30 | 討論 | 17:00 | 質疑応答 | 17:15 | 閉会の辞 | 18:00 | 懇親会:「西北の風」(大隈タワー)会費4000円 |
【対象】Web上からのご登録は締め切りました。
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2009/04/13 |
RCLIP第27回研究会「これからの特許庁間の審査協力と企業の国際特許戦略」 |
【時間】18:30〜20:30
【場所】早稲田大学早稲田キャンパス8号館3階会議室
【テーマ】「これからの特許庁間の審査協力と企業の国際特許戦略」
【報告者】高倉成男(弁理士・鈴榮特許綜合事務所)
【要旨】
世界各国の知的財産制度は、適切な保護レベルで調和していることが望ましい。そのためには、各国の国内法を規律する国際法の制定が必要である――。こうした考えに立って、日米欧は、1980年代後半からマルチの条約づくりを進め、その努力は、TRIPS協定、特許法条約、著作権等に関する新条約として結実した。
ところが、皮肉なことに、知財制度の重要性が各国によって強く認識されればされるほど、マルチの条約交渉は、前に進めるのが難しくなってきた。実体特許法条約交渉は、長く膠着状態にある。その一方、外国特許の取得コスト、特許庁の出願滞貨、不正商品等による損害、訴訟リスクなど、解決すべき国際問題はいぜんとして多い。
このような状況下にあって、近年、主要国では、二国間・複数国間の相互利益を基調とする実務協力(審査結果の交換等)の推進、および現行法を前提とするエンフォースメント(裁判、水際等)の充実に向けた取り組みが加速化している。
本報告では、特許分野を中心に、こうした最近の動向を概観し、わが国としてバイ・プルリ・マルチの交渉をどのようにハンドリングしていくのがいいのか考える。また、新しい特許審査協力スキーム下における出願人の国際特許戦略の多様化についても考える。
【対象】Web上からのご登録は締め切りました。
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