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アジア域内で最初の包括的「ASEAN +3債券市場ガイド」完成・公開のご案内 |
※ファイル名をクリックすると内容が閲覧できます(PDF形式)。 |
早稲田ミラーサイトWaseda Mirror Site (全24ファイル) |
説明 |
当研究所がその策定に協力し、当研究所所属の犬飼重仁教授が編著者として参加した、アジア域内で最初の包括的「ASEAN +3債券市場ガイド(ASEAN+3Bond Market Guide)」(全1,532頁)が完成し、アジア開発銀行(ADB:フィリピンのマニラ市に本拠地を置く国際機関)によって、2012年4月4日に、公表・公開(英文ニュースリリース*1)されました。
アセアン+3の地域において、より多くのクロスボーダーの債券発行、域内の現地通貨建て債券市場への投資を奨励することを目的とした「ASEAN +3債券市場ガイド」は、ADBが運営するAsianBondsOnline*2とアジア開発銀行(ADB)のウェブサイト*3、ABMFのダウンロード用専用サイト*4、および早稲田GCOE≪企業法制と法創造≫総合研究所等に開設した全世界のいくつかのミラーサイトを通じて入手可能になりました。
早稲田大学ミラーサイトでは、全1,532頁一括ダウンロードのほかに、二つのボリューム(Volume 1[全1,242頁]/ Volume 2[全268頁])別、並びに各個別セクションごとにダウンロードが可能となっておりますので、ご活用ください。
2つのボリュームで構成されるこの債券市場ガイドには、域内の債券市場とその構造・枠組みに関する詳細な情報や関連の法規制・市場慣行等に関する情報、及び各市場の要素についての多面的な比較分析、また、取引のフローや決済に関するインフラに関する詳細な情報が記載されています。
Volume 1: |
Sub-Forum 1- Comparative Analysis and Bond Market Guides
Overview of Sub-Forum 1
Part 1: ASEAN+3 Bond Markets Comparative Analysis and Implication for the Next Phase of ABMF Sub-Forum 1 (2012–2013)
Part 2: Bond Market Guides in 11 Economies |
Volume 2: |
Sub-Forum 2- Information on Transaction Flows and Settlement
Overview of Sub-Forum 2
Part 1: Bond Markets and Their Infrastructures in ASEAN+3
Part 2: Bond Markets and Their Infrastructures in Each Economy
Part 3: Bond Market Infrastructure Diagrams, Domestic Bond Transaction Flows, and Cross-border Bond Transaction Flows |
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この債券市場ガイドの策定には、事務局であるADBのメンバーとASEAN +3債券市場フォーラム(ABMF)のメンバーが共同で当たり、2010年9月から2012年1月までのABMFの17か月にわたった第一フェーズ期間の成果物として、発刊されました。
「ASEAN +3債券市場ガイド」がカバーしている市場は、以下の、中華人民共和国、香港、インドネシア、日本、大韓民国、ラオス人民民主共和国、マレーシア、フィリピン、シンガポール、タイ、およびベトナムの、11の国と地域の債券市場です。
ABMFでは、域内の政策立案者や市場参加者との協議を経てASEAN +3によって初めて承認されたこの「ASEAN +3債券市場ガイド」が、世界中の投資家による域内債券市場についての理解を促進させるものと期待しています。
また、ABMFは、この「ASEAN +3債券市場ガイド」が、そのプログラムを介してパイロットの債券発行を可能とすることまでを含めて、ABMFが2013年末までに導入したいと考えている「アジア域内の複数通貨建ての債券発行プログラム(AMBIP: Asian Multi-Currency Bond Issuance Program)」の設定のための一助となることを期待しています。
過去2-30年ほどの間、域内の現地通貨建ての債券市場では重要な発展がみられましたが、依然として域内の資金の流れは比較的小さいままです。
域内の持続的でバランスのとれた経済成長につなげるべく、ABMFが、この債券市場ガイドの刊行をはじめとしてこれからの第2期以降のプロジェクトの実施を通じて実現しようとしている「より活発化した、域内横断的(intra-regional)な債券市場」の創設は、域内の投資機会に対して域内の貯蓄資源を直接有効裡に結び付けるためのチャンネルの提供に、大いに役立つことでしょう。
参照事項:
2010年9月に設置されたABMFは、自主規制機関、保管振替機関や証券取引所、ASEAN +3の市場関連団体、および国際的な市場参加者を含む、公共部門と民間部門の専門家で構成されています。ABMFは、域内の市場慣行と現地通貨建て債券市場の規制の標準化を促進することを目的としています。また、ABMFは、現地通貨建て債券市場を発展させるために2003年のASEAN +3各国財務大臣会議において設立された「アジア債券市場育成イニシアティブ(ABMI)」の一部でもあります。
ASEAN +3は、東南アジア諸国連合の10カ国に加え、中国、日本、韓国で構成されています。
マニラに拠点を置くADBは、包括的な経済成長、環境的に持続可能な成長と地域統合を通じて、アジア太平洋地域の貧困削減に取り組んでいます。ADBは1966年に設立され、アジア地域の48か国を含む67か国によって所有されています。
ASEAN+3 Bond Market Guide
The ASEAN+3 Bond Market Guide is a comprehensive report on bond market in the ASEAN+3 region. The Guide is a product of the collaborative efforts of ASEAN+3 Bond Market Forum (ABMF) members and is the first report endorsed by ASEAN+3.
The Guide is composed of two volumes. Volume 1 provides a comparative analysis on market infrastructures including legal and operational systems, regulations and market practices in the region, together with individual market guides of 11 economies, namely the People's Republic of China; Hong Kong, China; Indonesia; Japan; Republic of Korea; People's Democratic Republic of Lao; Malaysia; Philippines; Singapore; Thailand; and Viet Nam. Volume 2 provides detailed information on bond transaction flows including technical information on matching, settlement cycle, numbering and coding, and others. The Guide is expected to benefit the bond markets in the region by enhancing investors' understanding on the markets. |
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問い合わせ先(Contact in Japan): |
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犬飼重仁 (早稲田大学 法学学術院教授)
Prof. Shigehito INUKAI, Faculty of Law, Waseda Univ.
〒169-8050 新宿区西早稲田1-6-1, 早稲田大学 9号館624号室
Office: Room No.624, Bldg No.9, Wasedsa Campus
1-6-1, Nishiwaseda, Shinjuku-ku, Tokyo, 〒169-8050
Tel & Fax : 03-3202-2472 内線: 71-3274
Mobile: 080-3360-7551
E-Mail: shige.inukai@me.com |
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