2009年6月26日金融オンブズマン世界大会(INFO2009 in Dublin)での成果発表
2008年9月のニューヨークの金融オンブズマン世界大会“INFO2008 in New York”参加に引き続き、本2009年6月24日〜26日に、ダブリンにおいて、金融オンブズマンの年次総会“INFO2009 - Financial Services Ombudsmen ? Never More Needed”が開催され、早稲田GCOEからは犬飼重仁教授と簗瀬捨治客員教授が参加した。
(左から、中沢則夫氏、簗瀬捨治氏、
犬飼重仁教授) |
この総会において、(1) 早稲田GCOEの成果物である「金融ADR・オンブズマン研究会」堤言の英訳版を大会参加者に配布し、日本における研究成果を世界中の関係者にアッピールすることができた。(2) それに加え、6月26日、早稲田GCOEが積極的に参画した、日本の過去一年間の、画期的な関連法制度改革の進展と、その結実として新たに成立した金融ADR法の概要について、早稲田大学GCOE(早稲田大学犬飼重仁教授)/金融ADR・オンブズマン研究会(会長:簗瀬捨治弁護士。簗瀬捨治氏は“2009年4月、早稲田大学客員上級研究員兼研究院教授に就任”、幹事:早稲田大学犬飼重仁教授)、及び、当方よりダブリン総会への参加を働きかけ自主参加された金融庁総務企画局の法制化担当企画官中沢則夫氏と、3名で、共同・合同して、いわばJapan Teamとしての発表を行い、参加者よりの好評を得た。
この模様を、早稲田大学GCOE総合研究所として今回初めてビデオ機器により記録し、資料と共に、20分間の動画として公開します。
《Japan Teamの発表のタイトル》
Japanese Development - Report from Financial ADR/Ombudsman Research Group and Waseda Univ. GCOE (S.Yanase簗瀬 and S.Inukai犬飼) and Japanese FSA (N.Nakazawa中沢) |
なお、今回、官学民の連携チームによる合同発表にこぎつけることができたのは、ダブリンの大会主催者のご厚意によるものであり、主催者の尽力によって、早稲田大学GCOE/金融ADR・オンブズマン研究会と金融庁の合同発表に、特別に時間を割いてコマを設けて頂けることになったものである。ここで改めて、今回の大会主催者であるアイルランドのFinancial Services Ombudsman Joe Meade氏に感謝の意を表したい。
(左から、簗瀬捨治氏、中沢則夫氏、
犬飼重仁教授、Joe Meade氏)
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コラム
早稲田大学GCOEとして、2008年11月の金融ADR・オンブズマン研究会による「金融オンブズマン機構提言」の発表と同時に、その英訳プロジェクトを立ち上げ、2009年3月には、提言本編の英訳版が完成、2009年4月末には、資料編が完成し、その後の編集作業を経て、2009年6月に英訳版が完成した。
http://www.globalcoe-waseda-law-commerce.org/activity/report32.html
この成果は、6月24日から26日までアイルランドのダブリンで開催されたINFO2009(金融オンブズマン世界大会年次総会)の席上で発表され、また、早稲田GCOEのHPに掲載するなど、世界にむけて発信することができた。
なお、この「金融オンブズマン機構提言」の英訳プロジェクトは、我が国におけるここ数年の間の金融ADR・オンブズマン制度研究の進展状況を世界に発信し、世界各国の関係者との議論のさらなる深化を図ることを目的として、2008年から2009年にかけて早稲田大学GCOEが実施したものである。 |
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(報告者:犬飼重仁)
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